3.基本操作

あらかじめ使用するアプリケーションごとにファインコントラストモードを割り当てて登録しておくことにより、モニターの輝度やコントラストを、画面に表示する内容によって適した設定に変更することができます。コンピュータとモニターをUSBケーブルで接続しScreenManagerPro for LCDをタスクバーに常駐させておくことで、使用しているアプリケーションにあわせて、モニターのファインコントラストモードが自動で切り替わります。

オートファインコントラストでアプリケーションごとに割り当てて登録するモードは、モニターのファインコントラストモードと、 WindowMovieモードのなかから選択します。
WindowMovieモード選択時は、オーバーレイ表示部分の明るさを独立して調整することができます。

モニターの機種によりC-Booster機能が利用できる場合は、オートファインコントラストが適用されているアプリケーションの任意のエリアを、機能の適用範囲として指定することができます。

 

モニターの機種によって、選択できるファインコントラストモードが異なります。
C-Booster機能は、モニターにC-Booster機能が提供されており、「モード1」または「モード2」に設定されている場合に利用できます。

 

3-1. オートファインコントラストタブ

 

[オートファインコントラストを有効にする(A)]
オートファインコントラスト機能を使用する場合にチェックします。

[アプリケーションの登録]
[アプリケーションの選択]
オートファインコントラスト機能を利用するアプリケーションを選択します。
[選択アプリケーションに関連付けるファインコントラストモード]
アプリケーション選択時のファインコントラストモードを指定します。
[未登録アプリケーションに関連付けるファインコントラストモード]
アプリケーションの登録で特定のファインコントラストモードを設定していないアプリケーションに対する動作を指定します。

[アプリケーション動作モニターのみ切り替える(I)]
マルチモニタ環境の場合、「アプリケーション動作モニタのみ切り替える(T)」にチェックすると、アプリケーションが動作しているモニターのみオートファインコントラストを機能させることができます。
[WindowMovie/Viewerモードを優先する(P)]
「WindowMovie/Viewerモードを優先する(P)」にチェックすると、WindowMovie/Viewerモードを適用するアプリケーションが起動中は、他のアプリケーションに切り替えてもモニターのファインコントラストモードはWindowMovie/Viewerモードが保持されます。

 

オートファインコントラスト機能を動作させるには、タスクバーにScreenManager Pro for LCDアイコンを常駐しておく必要があります。

 

3-2. ファインコントラストモードの割り当て

 

 

1.
アプリケーション名のプルダウンメニューから、ファインコントラストモードを割り当てるアプリケーションを選択します。
2.
モード選択のプルダウンメニューから、ファインコントラストモードを選択します。

 

ファインコントラストモード一覧

 

Text
ワープロや計算ソフトなどの文字画面表示に適しています。
Picture
写真やイラストなどの静止画表示に適しています。
Movie
動画、静止画を明るく表示できます。
Custom
お好みに応じた色設定ができます。
sRGB
Windowsの規格の「sRGB」に対応した画面表示です。プリンタなど他の機器と色環境を統一化できるため、印刷などに適しています。
CAL
外部ソフトウェアによるカラー調整結果で画面を表示します。
DICOM-CL
X線フィルム色(Clear Base)に合わせた画面表示です。
DICOM-BL
X線フィルム色(Blue Base)に合わせた画面表示です。
External
[カラー調整]メニューのエミュレーション機能を使って特定の色度座標とガンマ値に設定することができます。
Viewer DesktopViewer起動時に切り替わるファインコントラストモードです。
WindowMovie
オーバーレイによる動画表示の部分だけを明るくできるモードです。DVDTVなどを高輝度で再生しながら文章を作成したり、読んだりする場合に適しています。

モニター機種によって、プルダウンメニューに表示されるファインコントラストモード一覧は異なります。
WindowMovieモードおよびViewerモードはScreenManager Pro for LCDでのみ提供されているモードです。
カラー調整機能で登録したユーザー登録データを、プルダウンメニューから選択して設定することもできます。

 

3.
ファインコントラストモードにWindowMovie/Viewerを選択した場合、[明るさ(L)]をクリックして表示部分の明るさを調整します。
また、C-Booster機能提供機種で
ファインコントラストモードにMovie/Picture/Custom/WindowMovieを選択した場合は、[C-Booster(B)]をクリックして対象エリアを指定します。

 

4.
[登録(R)]をクリックして設定を保存します。

 

5.
割り当てたファインコントラストモードを変更する場合は、1.〜4.を繰り返します。

 

[アプリケーション動作モニタのみ切り替える(I)]チェックボックスは、マルチモニタ環境時のみ有効になります。
Windowsのデスクトップに対しては、ファインコントラストモードを登録できません。

 

3-3. WindowMovieモード

Window Movieモードは、ScreenManager Pro for LCDを使用するときのみ選択できるモードです。
動画部分(オーバーレイ表示)だけを明るく表示できるため、DVDやTV等の動画を再生する場合に向いています。また、動画部分を明るくしたまま(下図参照)、他の部分の「明るさ」を調整できますので、DVDやTVなどを再生しながら、電子メールやワードプロセッシングなどの作業をすることができます。 

 

 

 
設定例:DVDを明るく再生しながら、表計算ソフトを使用する

(1)
DVDを再生するアプリケーションのファインコントラストモードを、WindowMovieモードに設定します。
(2)
[明るさ(L)]ボタンが有効になりますので、クリックして調整画面を開きます。
(3)
動画部分以外の明るさを調整します。

 

2つ以上の動画アプリケーションで、同時に高輝度表示をおこなうことはできません。
動画ファイルによってはWindowMovieモードに対応できないものがあります。
WindowMovieモードを使用するためには、ガンマ補正機能、Direct DrawおよびDirect Draw Overlayに対応したグラフィックスボードが必要です。コンピュータのグラフィックスボードがそれらの機能に対応しているか確認するには、「EIZO LCD ユーティリティディスク」CD-ROMの「WindowMovieチェックソフトウェア」を実行してください。

 

3-4. C-Booster機能

C-Booster機能は、ファインコントラストモード切替時に表示画像の明るさ/暗さを検知し、頻度の高い階調領域のコントラストを引き上げる機能です。ScreenManager Pro for LCDではC-Boosterを有効にする特定のエリアを指定することができます。 

 

(1)
任意のアプリケーションのファインコントラストモードを、Movie/Picture/Custom/WindowMovieモードに設定します。
(2)
[C-Booster...(B)]ボタンが有効になりますので、クリックして調整画面を開きます。
(3)
モード設定でC-BoosterをMode1またはMode2に設定し、[対象エリア...(A)]をクリックします。
(4)
ウィンドウの指示に従って、C-Boosterを適用するエリアを設定します。